犬丸りんの自殺

おじゃる丸の原作者の犬丸りんが自殺してしまった。
好きな作家で、「おかたづけ天女」とか、短編集がよく出来ていた。
人間のちょっとやな部分とかを明るくくるんでさらっと表現するようなところがあって、読んでいてやさしい気持ちになれるような。
同時期に田口ランディにもはまっていて、田口ランディといえば、人間のやな部分をそのまま暗く、重く表現するような印象があった。
二人は似ていて同じものを見ているんだけど、その表現が陰と陽なのかと思っていた。
けれど実際は違っていたんだろうか。表現として前向きだったけれど、それは自分の内面と対になっていたんだろうか。
もうこの人の短編が読めないと思うのは寂しいな。